空家対策推進委員会 津田 陽一
東京都行政書士会主催、同練馬支部共催によります「空き家の利活用セミナー・無料相談会」が１１月１日（日）、練馬区役所地下１階多目的会議室にて、開催されました。
開会に先立ちまして、東京都行政書士会の田崎敏男専務理事が挨拶に立ち、コロナ禍で危惧されたなか無事開催できたことの喜びを語るとともに、空き家問題に対する行政書士としての役割の大切さを説かれました。
講演１本目は、練馬区環境部環境課まち美化推進係の樋口哲也氏によります「練馬区における空き家の現状と課題」でした。空き家問題に対する練馬区の取組みをご紹介いただきました。
講演２本目は、東京都行政書士会練馬支部の石井則子行政書士によります「空き家にしない相続・遺言の活用」でした。近年、相続にまつわる課題として空き家問題は大きくクローズアップされています。空き家になる前に、相続の手続きや遺言書を活用した方法で防ぐことができるという内容となっておりました。
ここで休憩をはさんで講演３本目は、遠藤英嗣弁護士によります「新しい遺言制度と家族信託を考える」でした。日本は高齢化社会となって久しいですが、長生きできるという幸せな一方、何もかも自身でできるという状態ではなくなっていくということも言えるかと
思います。
そんな時、予め遺言書を遺し、自身の面倒や相続のことなどを決めておくというのが重要になってきます。そのための制度として最近注目されているのが「家族信託」という手法です。今回は、その「家族信託」の第一人者である遠藤弁護士に、詳しい解説をしていただきました。
また会場内には、空き家に関する問題について啓発したパネルも展示し、講演とともに参考としていただきました。
閉会にあたっては、東京都行政書士会練馬支部の橋本敏浩支部長が挨拶に立ち、たくさんのご来場いただいたことの謝意を述べ、行政書士として空き家問題についていかに取組むべきかを考えるとともに、ご来場者に対しましては、このセミナーを通じ空き家問題解決の一助としていただきたいと語りました。
セミナー終演後は個別相談会を実施、５名の相談者が訪れました。皆さんいずれも熱心に回答に耳を傾けておられました
